アフリカやアジアでは7.5億人もの人が安全な水へのアクセスに毎日6キロもの道のりを往復しています。そのほとんどが、女性や子供で、時間がかかるだけでなく、水の入ったバケツ(およそ20キロ)を運ぶ際、頭の上にバケツを乗せることで健康面でもシリアスな問題を起こすことも多々あるそうです。

The Hippo Water Roller
(ヒッポ・ウォーター・ローラー)は一度に90キロ(いままでの約5倍)の水を運ぶことが可能で、いままでに毎日行っていた水汲みが週に数回で済む画期的な発明として、20ヵ国で利用さており、いままでに4.5万ローラーが30万人に利用され70億リッターの水が運ばれているそうです。

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Hippowaterroller
ヒッポ・ウォーター・ローラーは一枚の厚いプラスティックで作成されており、水を汲み入れるキャップの他にも、灌漑用キャップ(水路などに適量の水を送り込む仕組み)も搭載されています。水を運ぶ際には鉄製のハンドルを装着し、ローラーのように押して運べる仕組みになっています。ローラーの寿命は7年で、使用後はリサイクルチップとして使用が可能です。
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The Hippo Water Roller は、1991年に南アフリカ出身のエンジニア『Pettie Petzer(ペティー・ペッツァー)』と『Johan Jonker(ジョン・ヨンカー)』によって開発されました。農家で育った二人は実際に水問題が与える影響を目の当たりにしながら育ち、水汲みの時間を教育に当てることが出来れば、水問題以外の問題も解決できることを提案しています。



via : mymodernmet.com